今日見たのは「ハッシュ!」というタイトルの日本映画。昨日友人にオススメされて、早速見ることにした。
高橋和也と田辺誠一が演ずるゲイカップルと、片岡礼子扮する頭のおかしな女。三人の愛情と友情の物語。
気ままなゲイライフを送るナオヤ(高橋和也)と、ゲイであることを隠しているカツヒロ(田辺誠一)は付き合い始めたばかり。そこに突然現れた朝子は、「子供が欲しいから協力して欲しい」とカツヒロに依頼する。なかなか断りきれないカツヒロに業を煮やすナオヤは、朝子を遠ざけようとするはずが、いつの間にか三人の間に生まれていた不思議な連帯感に気がついていく。
実はそれほど期待して見ていなかったのだけれど、いや、なかなか素敵な映画でした。中心人物の三人はどこか拗ねたところがあって、そんな自分を少しあきらめているけれど、それでもまだ何かをあきらめていない様子で。彼らの行動や言葉は、どっかの誰かとよく似ている。特定の誰かではなくて、彼らのどこかしらが、私の周りにいる誰かと少しずつ似ていると思える。それから、私に似ているところも。
感情豊かなナオヤがほっぺをぷうと膨らまして怒る姿も、
優柔不断で、嫌なものをはっきり断ることができないカツヒロが、自分を嘆く姿も、
自虐的で、人を信じることができなくて、自己嫌悪の塊みたいな朝子も。
そのどれもがいじらしくて、無性にいとおしい。
「だって、ひとりで生きてく覚悟がなけりゃゲイなんてやってられないでしょ」
「ナオヤは強いよな」
「強くなんかないよ、全然。
・・・ひとりはいやだから、カツヒロといるんじゃん」
所詮、人っていうのはひとりだってことを痛いほどわかっているけれど、だからといって、誰かとつながっていることを諦めたくはない。だからこそ、そばに居る人を大事に思ったり、時には本気で怒ったりできるのだ。ほんとうの家族という間柄でなくても、家族と同じように思うことはできる。そういうことを思い出しながら観ました。
そして、周りの大切なひとたちのことをしばし想いました。
それはとても幸せなことだね。
※カツヒロの兄夫婦として登場した、光石研と秋野鴨子もいい味だしてます。
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